石油産業への投資についてのレビュー

投資初心者のサラリーマン必見!!【石油産業に対する投資方針に関するレビュー<第二弾>】

レビュー【第一弾】の結論は、
「WTI原油先物価格が40ドル台になったら、原油ブル(2038)に余裕資金をぶっこむ」ということでしたね。

さて、当然ではありますが、石油産業界には星の数ほどの企業があり、
投資先は原油ブル(2038)のみではありません。
今回は、その他の石油関連銘柄についてみていきたいと思います。

原油を精製して石油製品として販売する会社を「石油元売」と言い、
近年では、出光興産と昭和シェル石油の資本提携や、JXエネルギーと東燃ゼネラル石油の 統合会社であるJXTGエネルギーの発足など、業界再編の動きが続いています。

※今日の石油産業 2018【石油連盟】より

 

それでは早速、石油元売り大手3社を個別にをみていきましょうか。

JXTGエネルギー

17年4月に東燃ゼネラルと経営統合、国内シェア5割の石油元売り最大手、世界で第6位の規模を持ちます。『ENEOS』を展開している企業です。
最近よく目にする『ENEOS EneJet(エネジェット)』旧東燃ゼネラル石油のブランド「エッソ」、「モービル」、「ゼネラル」のセルフ型サービスステーションの新ブランド名ですね。

業績はと言うと、

※株主通信「JXTG Report」
ということで、通期予想で前期比減収・減益にはなってしまうみたいです。

※株主通信「JXTG Report」

要因としては、
「2019年度は、原油価格や銅価格などが前回予想を下回って推移していることに加え、石油化学品市況の低迷が続いており、当社グループ事業にとっては逆風の外部環境となっています。」とのコメントとなっています。

それでは、原油価格の低迷がなぜ、石油元売りであるJXTGエネルギーに逆風となるのか?
JXTGエネルギーからすると、原油価格の低迷はイコール仕入価格(原価)の低下となり、利益率の上昇に繋がるのではないか?と考える人もいると思います。

原油価格の低迷が石油元売りであるJXTGエネルギーに逆風となる理由は、

①元売りは国内の需要に対応するために一定量(月商2か月分程度)の在庫を抱えている。

②しかし、石油製品は販売時点の原油価格によって販売価格が決定する。

ということで、今回決算のように販売時点で原油価格が低迷している場合は、
販売した石油は、販売時点より高い価格で仕入れた在庫を、安い価格で販売することになるので、必然的に利益率が低下することになる為です。

また、石油元売りは四半期毎に在庫の価値を見直して、想定より原油価格が上がれば評価益が生じ、原油価格が下がれば評価損が生じます。日本の場合は、指標となるのはドバイ原油となります。

そういう訳で今回のJXTGエネルギー決算は結果的に減益となる見込みです。

もちろん上記の理由を考えれば、足元の原油価格の上昇は逆に石油元売りの業績改善を意味することもご理解頂けると思います。

最後に「JXTGエネルギー(5020)」株と「WTI原油先物」の連動性をみておきましょう。


長期的な目線で見ると、大きな流れは変わりませんね。足元で、JXTGエネルギー(5020)の株はまだまだ上昇していませんから、原油価格の上昇が続いた場合、業績の伸びとともに株価も上昇するものと考えられますね。

出光興産(5019)

岡田准一主演の『海賊とよばれた男』で映画化されたことは有名ですね。

2019年(平成31年)4月1日、経営統合により昭和シェル石油を完全子会社化しました。

業績はと言いますと、
こちらが直近の19年度2Q業績です。


こちらが19年度通期見込みです。



ドバイ原油は、5月中旬までは70ドル/バレル前後で推移しましたが、米中対立等を受けた世界経済の先行き不透明感の強まり等を背景に5月下旬以降は下落傾向が続き、4~9月の平均価格では前年同期比8.9ドル/バレル下落の64.3ドル/バレルとなりました(▲12.2%と下落)。
この原油価格の下落が影響し、2Qの売上高は▲13.8%と同様に下落。在庫見直しによる評価損等の調整により経常利益は531億円は前年同期比75.4%の下落となっています。
通期見通しについても前期比減収・減益となっています。

出光興産においても、やはり原油価格の動向に業績が大幅に影響されることが分かります。

最後に「出光興産(5019)」株と「WTI原油先物」の連動性をみておきましょう。



こちらも、長期的な目線で見ると、大きな流れは変わりませんね。足元で、出光興産(5019)株もまだまだ上昇していませんから、原油価格の上昇が続いた場合、業績の伸びとともに株価上昇も期待できますね。

コスモエネルギーHD(5021)

ココロも満タンに♪
このCMの音楽、良い感じ。桜井日奈子がここ数年ずっとしてますね。

業績はと言いますと、
こちらが直近の19年度2Q業績です。


「コスモエネルギーHD(5021)」株と「WTI原油先物」の連動性をみておきましょう。



【結論】
以上、石油元売り大手3社についてみていきました。こちらも、【第一弾】で紹介した原油ブルと同様に、基本的にWTI原油価格と連動することが分かりましたね。
さらに言うと、値動きはWTI原油価格が先行し、遅れながら石油元売り大手3社の株価がついてくるイメージになっており、株価動向については予測しやすいので、投資もしやすいのではないでしょうか。

【第3弾】では、世界の石油産業について見ていきたいと思います。